Raptor

女性向けバ/ッ/カ/ー/ノ(ラドクレ中心)二次創作ブログです。 閲覧は自己責任でお願いします。

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ヤザワ

携帯妄想垂れ流し二弾。甘々。
自分脳内設定ではラドクレ以外は皆ノーマルな感じでしょうかね。
好き勝手な妄想文なので時系列はめちゃくちゃです。

*このSSはバ/ッ/カ/ー/ノ/ゲームEDパート57「ハッピーエンド」を元にしています。


「フィーロオォオオオオォォォオ~!」
自分の名を叫ぶ声。
それはある日の午後突然の出来事。
その声と共に「蜂の巣」の扉を乱暴に開け目一杯己を主張してきたのはできうる限り会いたくない相手だった。

「うわっ…!!何か用か?ラッド…」
ズカズカとフィーロ目掛け突進してくるラッドにエニスとまったりお茶を飲む至福の午後をよりによってこいつに台なしにされるのか?とぼんやりと思った瞬間…
「えっ?」
目前に立ったラッドは神懸かり的な早さで懐から縄を取り出しフィーロの全身に絡める。
それはあまりにも唐突でほんの数秒の気の緩みで身体をガチリと椅子と一心同体にされてしまったフィーロはまともに反応できずに唖然とした。

「フィーロさん!!」
エニスの叫びと同時に
「てめぇ!?フィーロさんに何しやがる!!」
店にたむろするマルティージョファミリー達が一斉に銃を向けその一同を見回しながらフフンと鼻息を鳴らしラッドは両手を上げる。
「お~っと、別に俺はお前らやフィーロに喧嘩売りにきた訳じゃねーぜ。なんたってこいつは俺のダチだからな!いや、まあこの場で全員で殺しあいも中々捨て難いなぁ~くそっ!いいなそれ。いやいやいや違う違うそうじゃねぇ!そうじゃねぇよ!今日はあれだ、最愛の婚約者の事を友に相談しにきた!ただそれだけだ!そうそう!って訳でフィーロ、クレアが拗ねてんだ。どうにかしろ!」
と縛られているフィーロの向かいの椅子にドカリと座りふてぶてしく発言するとそれを聞いた面々(フィーロ除き)の緊張が目に見えて程解けていき「あ、な~んだ」とばかりに銃をしまい各々席に落ち着いていった。

一瞬の間を置き…

「ちょっと待てえぇー!何皆そこで納得してんだよ!おいっ!?!?」
ジタバタしながら叫ぶフィーロにラッドが面倒くさそうに言う
「お前この前クレアがここに来た時大暴れしたんだろ?冷たいやつだって怒ってたぜあいつ。まぁ今回は話しがちゃんと出来るように予め固定させてもらったんだよ」
「そりゃ…開口一番に(フィーロ聞いてくれ!ラッドのキスは上手いんだ!)とか言われたらナイフを取り出す俺を誰も責められないだろ…」
過去のトラウマから男同士云々はフィーロにとってご法度中のご法度だ。
彼の前でその手をネタにするような命知らずなどそうは居ない。
なのに自分の幼なじみ兼、親友は男と結婚すると告げてきた。
しかも、よりにもよって悪名高い殺人鬼ラッド.ルッソと…
この男の異常さを以前クレアと関わりなく出会った騒動で嫌というほど思い知らされた(しかも勝手に友人認定されるし)フィーロはクレアから婚約者としてラッドを紹介されたあの世紀末の日を一生忘れないだろう。
「あ、あの…でも先日フィーロさんが壊したお店の事でロニーさんに…今後その手の騒動はフィーロさん共々店を離れてもらうかそれに相応しい対応をと皆言われましたよ」
「え…?」
申し訳なさそうに発言してきたエニスの言葉にフィーロは固められた身体を更に固める。
「特にフェリックスさん絡みはフィーロさんの身内の事ですし…ご相談という事ならその対処で問題ないと皆が判断を…」
「何でいつの間にか俺が破壊魔みたいな扱いになってんだ!?」
まさかロニーからそんな認定をされるなんて!改めてルッソ夫婦への恨みと共に一気に脱力感がフィーロを襲う。
「さ、落ち着いた所で、俺の話しを聞いてくれよ」
「聞きたくねぇ…」
「その意見は却下だ!受け付けませ~ん!」
瞬時に駄目だしをしつつラッドは言葉を続けた。
「今朝の話しなんだがよぉ~今日は俺よりクレアの方が早く目覚めてな、あいつ手慰みに横で寝てた俺の髪の毛を弄り出し…」
「何が相談だ、のろけならガンドールファミリーに行ってきてくれ」
既にフィーロの顔は苦虫を噛み潰したようになっている。
「や、話しはここからだ。何て言うか…寝ぼけてたんだな、俺は…で、つい…なんだその…」
いつも饒舌なこの男にしては歯切れが悪い。
フィーロは少し訝しみつつ茶化してみる「はっ、大方眠いとか欝陶しいとか言ってクレアを激怒させたんだろ?そんなつまらない事で喧嘩するくらいなら結婚なんざ…」
「そうじゃねえ、そうじゃなくて…思わず間違えて…口走っちまったんだ」
「なんて?」

頬を掻きながらひと呼吸挟みボソッとラッドは呟く。

「何すんだルーア…って」

ガタガタドタン!
聞き耳を立てるまでもなく大きな声で店の中心となっているラッドがそう語ったとたんそこに居た何人かが急に席を立ちそそくさと外に出ていく様を眺めながらフィーロは苦笑いする。
(今出て行った奴らはプライベートで身に覚えがあるんだろうなぁ…顔覚えとこう)
とは思うものの、フィーロだって気持ちは同じだ。
経験ある無し関わらず男なら誰だって続きを聞くのが恐ろしくなるようなエピソードをこの男は語っているのだ。
「ルーアさんって…ラッドさんの元彼女でしたよねたしか…」
エニスが信じられないというような視線をフィーロに向ける。
自分が悪い訳ではまったくないのに罰が悪いのは何故だろう。
「で、大喧嘩したのか?てかよくクレアに殺されなかったな…命があるだけで良としてあいつが留守中に手荷物まとめて夜逃げしろ。うん、それで海外にでも逃亡すればいい。あとは俺らが適当に野良犬に噛まれたと思ってラッドみたいな腐れ外道早く忘れろとフォローしといてやるから。さあ縄を解いてくれ」
「お前…全然相談のる気ねぇのかよ…てかそれフォローでも何でもねぇし」
座る椅子をガタガタ揺らしながらラッドは相談にのる気のない相手に更に話しを進めていく。
「それがな…やっちまった!と思ってあいつに(今のは違う、単に昔の癖が出ちまっただけだ!)ってまぁ修羅場覚悟でも謝ろうとした訳よ。この俺が!そしたらクレアの奴…」
「暴れたのか?」
「いや、逆だ。ニッコリ笑って(なんだラッド、寝ぼけていたのか?早く顔洗ってこいよ)ってさ」
「はぁ!?怒られなかったのか!驚いたなぁ…クレアの奴いつの間にそんな大人な対応が出来るようになったんだ?」
ラッドの話しはかなり以外だった。
あの我が強く揉め事に関しては大人げないクレアがそこまで寛容になれるというのか。
悍ましくて認めたくはないがこれが愛というやつか…。
「いや、続きがな…俺もまぁ罰が悪いしよ、今日はデートにでも連れて行ってやろうと隣の部屋でトレーニングしてたあいつを呼んだんだ。でも返事が無い。行ってみたら、居るんだよなクレアの奴。もう一度名前を呼んだらあの野郎…」

ゴクリ…
神妙な面持ちのラッドに釣られて思わずフィーロの喉が鳴る。

「(クレア?誰だそれは?俺の名前はルーアだ。ルーア.ルッソ。間違うなよラッド)…ってよ。」

ガタタタタ…!
また周りで脱落者が席を立つ。

「大人げない通り越して恐すぎるわあの馬鹿!!」

思わず叫ぶフィーロ。
それまで話しを聞きながらとりあえず精神の安定をはかるため登場人物をラッドとクレアではなく自分とエニスに変換して想像していたがさすがにその展開を自分に置き換えるには経験値が少なすぎた。



「だよなぁ~さすがの俺も本気でヤバくね?と思ってよ…その後もクレアと呼ぶたびに笑顔でナイフとか飛ばしてきやがって(ラッドは愛する俺の名前を間違えるのか?ルーアだろ。同じ事を何度も言わせるな)の一点張りなんだぜ…もう参っちまってな。だからよぉ~どうすればいい?フィーロ?制限時間は5分以内!」
「…いや、絶対相談相手間違えてるから!俺に相談するのは殺し屋にケーキのレシピ聞くくらい程とおいぞ!制限時間で美味しいパンケーキの作り方教えるぞコラァ!しかも適当に!」
追い詰められたフィーロは自分でもよく判らない事を叫びながらガタガタと縛られた椅子ごと体をゆらし何とか逃げを打つがたいした効果はなく更にやけになって言葉を続ける。
「てかさ…お前クレアを家に置いてきたのかよ。それってヤバくないのか?」
「何がだ?」
ふん?とフィーロの言葉の真意を計りかねラッドが問い返す。
「あいつがこんな状況で大人しくしてると思ってるのか?そのルーアって娘が危ないんじゃないか?」
「はぁ?そりゃどういう事だ!?」
それを聞いたラッドがガタリと席を立ち縛られたままのフィーロの肩を掴みユサユサ揺さぶりだした。
「「ややや、クレアの性格からひょっとしたららら…そ、その娘を自分の周りから廃除しようとしてもおかしくないというか~だだだからさっさと安否の確認に行け…そしてここには戻ってくるななな…ってうわぁわぁ!」」
ドシャン…!
揺らされすぎて重心がずれた椅子ごとフィーロは仰向けに倒れてしまう。
「痛っ…」
後頭部をしこたま打ちチカチカした視界に蜂の巣の天井が広がった。
「あ、わりい…」
「大丈夫ですか?フィーロさん」
慌ててエニスが駆け寄ろうとしたその時

「ほぎゃあああああああぁー!!」

突然天を仰いだフィーロの瞳孔が開き店の外にまで響くような叫び声をあげる。
「おい、どうした?上に何が…?」
つられて店内一同が見上げてみるとそこには
フィーロ達の丁度真上、誰にも気配を悟られる事なくべったりと天井に張り付いているクレアの姿があった。

ドタガタガタガタ…バタン!

もはや店内にはラッドとフィーロ、エニスとそしてクレアしか残っていない。
「皆さんお気を使われたのでしょうか…」
「いや、単純に怖かっただけだと思う…」
エニスに起こされつつげんなりと答えるフィーロ。

「おい!いつからそこに居やがったクレア!!」
焦り気味に叫ぶラッドに天井からぱっと手を離しその高さから降下したにもかかわらず無音で降り立ったクレアが珍しくテンション低めに仏頂気味に口を開く。
「着いたのはついさっきだ…。ラッドが出て行ってから俺もキース兄貴達の所に行ったんだ…そしたらベルガが(野良犬に噛まれたと思ってラッドみたいな腐れ外道早く忘れろ)とか言うらか殴ってフィーロの所に来たらお前がいて…」

(うっお!危ねぇ…)
フィーロの顔が僅かに引き攣る。
不死者といえ吹っ飛ばされて軽く歯が抜けるような拳を進んで受けたいとは思わない。

「なんだよテメェ、やっぱり愚痴るくらいムカついてるんじゃねーか」
ラッドの言葉にクレアの瞳が物言いたげにゆらりと揺れる。
「そうだな…ムカついてるぞ。お前が俺の事をルーアと呼ぶまでは」

(うっわあああ~それ、絶対駄目だ駄目だ!呼んだ時が最後だっ!絶対呼ぶな)
いくら経験値の浅いフィーロでも馬鹿正直に従った時が全ての終わりだという事くらい想像できる。
二人の仲がご破算になるなんて願ったり叶ったりなはずなのに思わず脳内でラッドの立場を応援してしまった。
「それより…」
クレアがついっとフィーロに視線を合わせつかつかと近寄ってきた。
「お前なぁ…、俺がラッドの元彼女をどうにかするとかさぁ」
「あ、いやいや!悪かったって、つい焦って咄嗟に…」
慌てて訂正しようとするとクレアはきょとんとしながら
「いや、その手もあったかなって」
さらっと言ってのけた言葉にラッドが口を挟むよりも先に真っ青になったフィーロは声を荒げる。
「お前!そんな事したら絶交だぞ!!もう絶縁だ!絶縁!!キース達にも怒られるぞ!」
「フィーロの提案なのに」
「提案じゃねぇ!とにかく絶対するなよ!!絶対だ!」
「ん~…」
クレアの視線がちらっとラッドを写す。
「いい加減にしろよクレア…いくらテメェでも」

本気でブチ切れるぞ

低く唸るような声を発するラッドの怒迫を感じとったクレアが苛立ちをあらわにするように叫ぶ。
「違う。俺はクレアじゃない!!ルーアだ!!」
そんなクレアの様子に何故かラッドの瞳が見開かれる。

その様子から最早最悪の事態しか想像できないフィーロの口から渇いた笑いが零れだした。
(あ…こりゃ本気でやばいな…蜂の巣の崩壊は免れない…かな。ロニーさんどころかマイザーさんに迷惑かけるなぁ~そして何故かこの崩壊劇は俺のせいにされるのかな…ハハハハ)
それでもなんとか最後まで抗いたい。
「エ、エニス!いい加減縄を解いてくれよ、俺が止めなきゃあいつら店を崩壊させかねないし…」
「駄目ですよフィーロさん…夫婦喧嘩は犬も食わないといいますし、お二人をちゃんと見守りましょう、本当に危なくなれば縄を解きます」
何故か力強く断言し二人を見つめるエニス。
(エェエェエニス…っ君そんな娘だったっけ…?)
フィーロは心の中でツッコミながら打つ手のない状況に泣いた。



その見守らなければならない目前でジリリ…っとラッドがクレアに近付こうと間合いを計っていく。
「まったくテメェは…怒鳴るくらい動揺するなら最初から…」
ため息まじりにラッドは続ける
「いいかクレア、俺が怒ってるのはなぁ…テメェはそこまで俺を信用してねぇのかって事でだ!!それから何度でも言うぞ、お前がどんな意地をはってもお前をクレア以外の名前で呼ぶ気はねぇ。これは意地なんかじゃねぇ、お前への愛だ!」
きっぱりと言い放ったその言葉にクレアの肩がピクリと揺れる…
明らかにラッドの言葉に反応していた。
「お前だって最初から分かってんだろ、自分が何を望んでいるかくらいよぉ」
その変化を敏感に感じ取りながらラッドはまた一歩クレアに近付いていく。
(あのラッドが真面目に諭してるなんて意外だなぁ…でもその手つき…なんか宥めるって感じじゃないぞ、無意識なんだろうが)
両手を広げながら間合いを計る様がまるで逃げだした獣を捕獲しようとしている飼い主のようだと場違いな事をぼんやり考えるフィーロを余所にラッドの口調は少しづつ穏やかになっていく。
「俺の望み…」
「そうだクレア…クレア.スタンフィールド。お前が俺にだけ許したその名前以外で呼ばれたくないっていうテメェの望みだ。異論は認めねぇぞ」
じっとラッドの言葉を聞いていたクレアの表情から刺が消えていく。
眉を下げるその表情はまるで泣き出す寸前の子供のようだ。
そして二人が触れ合える距離まで後僅になった。

「ほら、クレア」
すっとラッドの手がクレアへと向けられる。
「…」
その手を握り返さず指先にちょんと人差し指を触れさせるだけにとどまるとそのまま強引に手首を掴まれ勢いで身体ごとラッドの胸の中に収められてしまう。
「仲直りしようぜ。テメェが怒ってるとよぉ…正直キツいんだわ俺」
反抗できないくらい抱きしめながらラッドはねだるようにクレアに乞う。
「本当は…」
そんなラッドを抱き返しはしないものの話しをする気にはなったのかクレアは口を開いた。

「…本当は…俺も…仲直りしに来たんだ」

ラッドの腕の中瞳を閉じボソリと呟く
「ベルガを殴ったらラックに呆れられた…(そんなに好きならさっさと仲直りして来い欝陶しいから)って。ラッドがここに来るのは何となく分かってたし」
(またラックも容赦ないなぁ~)
フィーロはガンドール兄弟の末弟の物言いから向こうでクレアが相当迷惑をかけてきた事を確信する。

「お前が寝ぼけてたくらい分かってる…ラッドは目の前で彼女を振って俺に求婚してくれた。その気持ちを疑ってなんてない。でも…俺は欲張りだから、俺の名前を俺が望む相手に…ラッドにだけ許した事を…揺るがされたくなかったんだ。この世界でそれを望むのは俺の特権だ」
クレアがぽつぽつと告げていくとラッドが優しく髪を撫であげる。
「クレア…そうだ、お前の名前を呼んでいいのは俺だけだもんな。もう間違わねぇよ…だからいい加減意地はんのやめろ」
「じゃあ…改めて。」
「ん?」
「ちゃんと呼べよ」

俺の名前

「クレア」

「もっと」

「クレア」

「もっとだ」

「クレア…」

「もっとっ…」

クレアは自分の名前が嫌いだ。でもラッドの甘い低音で呼ばれる時だけは好きになれる。
癖で呼ばれてしまうがあの列車の事件以来その名は本当はガンドール達やフィーロにだって許していないのに。
唯一人ラッドだけに呼ばれたい名前。

ぎゅっとクレアがラッドを抱きしめ返したその動作が蜂の巣が崩壊の危機を免れた瞬間だった。

「…え…?マジであいつら…仲直りしたのか…?あんなあっさり?絶対修羅場になると思ってたのに店が無傷で!?」
奇跡なのか偶然なのかフィーロは二人の包容に嫌悪感よりも先に驚愕してしまう。
あの殺人鬼と人類最強の殺し屋の修羅場が穏便に収まるなんて。
「で、でも…私はそうなるかと思ってましたが…」
そう言うエニスにそういえばとフィーロは問う。
「何でエニスはあの二人が大丈夫だって思ったんだ?」
「あの…あのお二人…とてもお互いを大事にしているって…私でも感じたんです。それなら、こういう時は暴力じゃなくちゃんと気持ちを分かってもらいたいって…思うんじゃないかなって…それにフェリックスさんもはじめから仲直りしたそうでしたし」
質問に少し顔を赤らめながらエニスは答えた。

…やっぱり女の子は凄い…

自分の主観が恥ずかしく思えるほどエニスの発言は純粋だった。
(まいったな…これからは…もう少しクレアとラッドの仲を優しい気持ちで見守ってやっても…いいかなぁ…)
全てではなくても少しなら譲歩してもいい。
そうフィーロが思い直し二人に視線を向けてみると…

「クレア…」
「ん…ラッ…」
丁度ラッドがクレアと唇を重ねる瞬間が目に飛び込んでくる。

前言撤回。
フィーロの顔が青ざめるのと比例してエニスは真っ赤になりながら
「きゃっ」
と顔を両手で覆いながら出口に走っていく。
「え…?ちょっ!嘘だろエニス!?そこで退場とか!!お、俺も連れて行って…っ」

バタン!
無情に扉の閉められる音が店内に響き最後には縛られたフィーロとラッドとクレアのみ。

「ふぁ…ちょ、駄目だってラッド…こんな所で…んっ」
唇から首筋に移動したラッドの舌にふるりとクレアは震える。
「いいって。誰も見てねぇよ…」

「いや!居るって!何俺の事空気扱いにしてんだ!あっ馬鹿やめろ!うっわっ!何してんだ!ぎゃー!!ここはモーテルじゃねーぞ!!それ以上蜂の巣を冒涜するならぶっ殺……!!!ぎゃああぁ~助けてくれっっ!エニスー!エニスーッ!!」
縛られた手足から血が滲むかというほどあらん限り力で暴れるフィーロなど存在しないかのようにラッドとクレアは二人だけの世界を構築していく。

そして

「これは…一体どうしたんですか?」
その日の夜帰宅したマイザーやチェス(はすぐ逃げだした)達が目の当たりにしたのは、ガラリと空いている店の中、何故かツヤツヤで機嫌良く寄り添うルッソ夫妻と椅子に縛られ気を失っているフィーロの姿だった。

しばらくフィーロがトラウマにより蜂の巣に近寄れなかったのは言うまでもない。

「愛の言霊」
  1. 2010/06/15(火) 15:50:10|
  2. SS

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Author:Raptor
バ/ッ/カ/ー/ノ・ラドクレ(固定)
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